結婚式への電報の送り方や気をつけるべきマナーを紹介しています。
結婚式やお葬式などの冠婚葬祭はもちろん、出産祝いや入園・入学祝いなど、様々な場面で送られることの多い電報。フォーマルな場に送り手の気持ちを届ける手段の一つとして定番となっている電報ですが、手紙やメールとは異なるマナーがあることを知っていましたか?
以下では、特に送られることの多い結婚式の電報について、送る場面や送り方、よく使われる文例など、押さえておくべき5つのポイントを紹介しています。これさえ読めば安心して、手軽にメッセージを届けることができますよ♪
一般的に結婚式に電報を送るとされている5種類の場合を紹介します。
それでは、結婚式の電報の正しい送り方を見ていきましょう。
電報と言えば、少し前までは電話で申し込むというイメージが一般的でしたが、近年ではインターネットを使ってPCや携帯、スマホから簡単に申し込むことができます。電報業者のWEBサイトを見てみると、シンプルなデザインの台紙で送れるものから、和紙や金箔などをあしらったデザイン、キラキラ光るビジューをちりばめたデザインなど様々なパターンの台紙から選ぶことができます。また、メッセージだけでなく、ぬいぐるみやお花などを一緒に添えて届けてくれるサービスも充実しています。
結婚式に電報を送る場合、通常は挙式会場か披露宴会場に直接送るのがマナーとされています。結婚式に送られた電報は、披露宴の最中に読み上げられることが多いためです。ただし、近年ではぬいぐるみ電報やカタログギフト電報などの、比較的大きな贈り物を添えた電報も増えてきています。そのような電報を送りたい場合は、新郎新婦の持ち帰りの手間を気遣い、直接自宅に送ることも「粋な計らい」とされています。
また、宛名は新郎新婦二人の名前を記載するのが一般的です。
結婚式の電報は、式の始まる1時間前までに届くようにするのが良いでしょう。結婚式の日程が分かっているのであれば早めに手配するのがおススメ。通常、1か月前から申し込みをすることができ、早く申し込むことで割引がある場合もあります。また、当日配達を申し込むこともできますが、地域によっては当日に届かなかったり、割高になる場合もあるため、遅くとも前日までには申し込むようにしておきましょう。
電報を送る際にもっとも注意したいのが、「忌み言葉・重ね言葉」です。結婚式などのお祝いの席では、「別れ」を連想させる表現(忌み言葉)や「再婚」を連想させる表現(重ね言葉)は避けたほうが良いとされています。忌み言葉とされるのは基本的にマイナスのイメージを持つ表現を避ければ大丈夫ですが、「また」「さらに」「ますます」などのお祝いに使いがちな表現も重ね言葉としてタブーとされるため、気をつけましょう。一例ですが、避けるべき表現を以下にまとめています。
結婚式のお祝い電報は前日までに手配しておくのが鉄則ですが、うっかりして手配を忘れるということもあるでしょう。忙しい毎日を送っていると、当日になって知人の結婚式を思い出すということもないとはいえません。
さらに、知人から知り合いの結婚を聞いたのが式の当日という場合もあります。そういうときに役立つのが、結婚式の当日に送れる電報です。
e-denpo(https://www.e-denpo.net/edenpo)であれば、午前8時までにネットで注文すると当日11時までに、14時までに注文したものは18時までに届けることができます。(一部対象外の地域あり)さらに「スピード便」もあり、対応地域に制限はありますが、12時までに注文したものは15時に、17時までのものは20時までに送れます。
また時間指定もでき、自分が望む時間に式場や結婚パーティ会場に届けてもらえます。さらに電報の種類ですが、フォーマルな通常の祝電だけでなく、刺繍押し花電報やポップアップ電報などの形式でも送ることができます。
急ぎの場合、電報という手段ではなく、メールで新郎新婦にお祝いを送信しよう、と考える人もいるでしょう。しかし、メールだとかえって新郎新婦に迷惑をかけてしまうこと…。彼らは晴れの日を迎えて忙しく、お祝いのメールを嬉しいと思っても返信することがなかなかできません。
電報では、そんな気遣いは必要ありません。そしてあなたが送った電報は披露宴や結婚パーティの席上で読み上げられることもあります。そうすると、お祝いには出席できなかったけれど、ウェディングの場を盛り上げる手段にもなるのです。
後に残せるということも電報のいい点と言えるでしょう。新郎新婦は結婚式の記念として、いただいた電報を大切に保管しています。後からウェディング当日をふり返ったとき、あなたの送った電報は当日の記憶をいきいきと蘇らせてくれるのです。
また電報は、新郎新婦だけでなく親族や親戚の人の目に触れることも多いもの。祝福メッセージをそうした人々にも伝えることができます。
さらに、当日電報のいいところは、関係性や立場に関わらず気軽に送れること。
知人の結婚パーティーの話を聞いたけど、行くか行かないか悩んでいたら今日がその当日。そういうときも、時間にさえ間に合えば、スピーディーに電報を送ることができます。電報という形でも十分お祝いの気持ちは伝えるはずです。
以前の職場の後輩など、今は会うことは少ないけれど一時期は関わりがあった相手などにも祝電を送ることができます。後輩は先輩からのお祝いメッセージをとても喜んでくれるでしょう。それをきっかけに疎遠になっていた相手とまた関係性が復活するかもしれません。
このように、電報の当日配達のメリットは色々な意味で『手軽』に送れるところと言えるでしょう。
スマートフォンがあれば送る形式やコメントを入力するだけで、本当に手軽に電報が送れます。ポップアップ電報のような凝った台紙のお祝い電報をもらった人は、まさか直前に申し込まれたとは思わないでしょう。注文した期日がわからないのも嬉しい配慮です。
最短3時間で送れるお祝いの気持ち。電報の当日配達を利用して、新郎新婦だけでなく親族や周囲の人にも祝福の気持ちを伝え、式には列席できなかったけれど、祝福された人たちと末永くいい関係を育みたいものです。
祝電を送る際のマナーをしっかり踏まえることは重要ですが、例えマナーを遵守していても、単純な文字列を羅列しただけでは味気ないものとなります。
そこで、ここからは応用編としてより祝電を美しく見せられる文章のレイアウトについて学びましょう。
多くの人が送る祝電は、いわゆる「散らし書き」と呼ばれる様式が多く用いられます。室町時代以後に発生したこの散らし書きは、字の太さや濃さ、行の配列などを自由に組み替え、言葉の強弱やリズムを効果的に伝えられる技法です。
一見して読みづらい印象を受けますが、美しい詩句のような雰囲気を与えられるため、単純に文章を羅列した場合より見た人の心を打つ内容となります。
代表的な散らし書きの様式は、以下の4つです。
引用元:http://www.fumitei.jp/oiwai-iroiro/
サイトタイトル:お祝いのいろいろ | 祝電・結婚式電報 - お祝電報・結婚電報の「文亭:ふみてい」
小筋書(こすじがき)とは、和歌の句を二行ずつ書く様式です。1文を頭揃え・下揃えして二行、1つのセットとして扱います。1セットごとに1行、間を開けながら書きましょう。
引用元:http://www.fumitei.jp/oiwai-iroiro/
サイトタイトル:お祝いのいろいろ | 祝電・結婚式電報 - お祝電報・結婚電報の「文亭:ふみてい」
藤花様(とうかよう)とは、行の上を揃え、下を不揃いにして書く様式です。上の句と下の句を二行ずつに頭揃えに書き、下を不揃いにする「二本木立」と、5つの行の頭を一文字ずつ段々に下げて記載する「五行木立の藤花」という方法の2つがあります。
二本木立は二行ずつ1つのセットとして記載するため、一見して小筋書に似ていますが、小筋書のように下揃えはせずに書きます。
引用元:http://www.fumitei.jp/oiwai-iroiro/ サイトタイトル:お祝いのいろいろ | 祝電・結婚式電報 - お祝電報・結婚電報の「文亭:ふみてい」
雁行様(がんこうよう)とは、文章の行の頭を1段ずつ下げながら書く様式です。先に上げた「五行木立の藤花」と同じ様式であり、散らし書きの基本型として「貞定雑記」に記載されています。
右上から左下へ、文章の列が斜めに下がっていくのが特徴です。
引用元:http://www.fumitei.jp/oiwai-iroiro/ サイトタイトル:お祝いのいろいろ | 祝電・結婚式電報 - お祝電報・結婚電報の「文亭:ふみてい」
立石様(たていしよう)とは、「四行木立」とも呼ばれる様式です。電報の書式として書く場合、藤花様とは違い行の頭を揃えず、下揃えにして書きます。
上司の結婚式に電報を送る場合、誰もが失礼のないように敬語で文章を作成するでしょう。しかし、敬語での電報は、親しい友人や家族に送っても喜ばれるものです。
「敬語を使うのは他人行儀な気がする」と考える人もいるでしょうが、あえて敬語で書くことにより、結婚式についての真摯な気持ちをしっかりと伝えることができるのです。
下記に、敬語の種類や例文について記載します。
尊敬語:目上の相手の動作に対して使う表現。
具体例・・・される。なさる。ご覧になる。おっしゃる。召し上がる。お越しになる。
謙譲語:目上の相手を立てるため、自分の動作をへりくだった表現にする。
具体例・・・する。いたす。拝見する。申し上げる。頂戴する。伺う。参る。
丁寧語:語句や物の名称など、言葉遣いを丁寧にする表現。
具体例・・・します。されました。見ました。言いました。食べます。行きます。お料理。お天気。ご機嫌。
二重敬語とは、全く同じ意味合いの敬語を2つ重ねて述べてしまうことです。意味自体は相手に伝わるものの、回りくどく感じることや、相手に違和感を与えてしまうことがあるため、祝電などの大切な送り物に使うのは避けたい表現です。
誤:先生はこうおっしゃられていました。
正:先生はこうおっしゃっていました。(先生はこう言われていました)
誤:社長が演劇をご覧になられました。
正:社長が演劇をご覧になりました。(社長が演劇を見られました)
誤:書類を全て拝見させていただきました。
正:書類を全て拝見しました。
誤:御社まで伺わせていただきます。
正:御社まで伺います。
誤:お花に水をおやりになられましたか?
正:お花に水をおやりになりましたか?(お花に水をやられましたか?)
誤:お客様がお帰りになられました。
正:お客様がお帰りになりました。
社長様、部長殿、など。
(役職にはそれそのものに敬称が含まれているため、「様」などをつけると二重敬語になる)
連結している敬語・・・お読みになっていらっしゃる。お越しになっていらっしゃる。
(敬語と敬語の間に「て」がある場合、連結敬語として使用できる)
慣用句として定着した二重敬語・・・お伺いする。お召し上がりになる。
語句/尊敬語の種類 | 尊敬語(相手に対する敬語) | 具体例 |
---|---|---|
~をする(動詞) | ~をされる お~になる お~だ ~なさる ~られる |
移動する→移動をされる 車に乗る→車にお乗りになる 業務をする→業務をなさる 尋ねる→尋ねられる |
敬語によって変わる動詞 見る 知る 言う |
ご覧になる ご存知である おっしゃる |
演劇をご覧になりました 場所をご存知でしょうか? 先生はおっしゃいました |
形容詞 | 形容詞の前に「お」「ご」をつける | 見事→お見事 多忙→ご多忙 美しい→お美しい |
名詞 | 「貴」「御」「高」などをつける | 相手の会社→貴社 通知→御通知 配慮→高配 |
語句/謙譲語の種類 | 謙譲語(自分を下に見せる敬語) | 具体例 |
---|---|---|
~をする | お~する ご~する お~いただく ご~いただく |
返す→お返しする 案内する→ご案内する 来る→お越しいただく 紹介する→ご紹介いただく |
敬語によって変わる動詞 見る 知る 言う |
見る→拝見する 知る→存じ上げる 言う→申し上げる |
見事な庭を拝見しました。 その件については存じ上げております。 成果について申し上げます。 |
名詞 | 「弊」や「拙」、「粗」などを名詞の前につける | 自社→弊社 自分が書いた文章→拙文 用意したお茶→粗茶 |
語句/丁寧語の種類 | 丁寧語 | 具体例 |
---|---|---|
~をする ~だ 動詞・形容詞 |
~です ~ます ~でした ~でございます ~でしょう ~ません |
綺麗です 行きます 通知をしました あちらでございます。 来るでしょう 乗りません |
名詞 | 「お」を名詞の前につける | お手紙 お茶 お車 |
一般的には式を欠席する場合に送ることが多いですが、出席する場合にも電報は利用できます。仲間内で連盟で、もしくは個人で送ることで喜ばれるでしょう。
今回はお呼ばれでも今度は自分が主役の日を控えている方に合わせて知識として入れておいていただきたいのが、ブライダルインナーに関する情報です。ウェディングドレスを着る際の専用インナーのことですが、ドレス選びの際に購入を勧められることが多いようです。
もしくは既に挙式を終えた方はこうしたフォーマルな場でドレスを着用する際に補正下着として活躍してくれます。もし1度しか使っていないということであれば、活用しないともったいないですよ!
ブライダルインナーのブランド情報や活用方法については「ブライダルインナーNAVI」に詳しく掲載されています。