結婚式に送る電報といえば、定型文が並ぶシンプルなものでしたが、最近は色とりどりの台紙があり、贈れるメッセージも数百文字まで増え、ギフト付きの華やかなものもあり、専用テーブルでお披露目をするほど素敵な贈り物となりました。そして今、手書きの文字やイラスト、写真まで送れる時代になったのです。印刷されたメッセージよりもお祝いする気持ちが伝わりやすく、とても喜ばれるので、注目度の高い祝電です。では、どのようにして送れば良いのでしょう。
「手書き電報」という言葉を聞いたことがありますか。「手書き」なのに「電報」なんてとても不思議ですが、デジタル通信のメリットを活かして、自分で書いた文字やイラスト、写真なども入れて、結婚式の会場へ届けることができます。取り扱っているサービス会社により注文方法は異なりますが、完全に自分が書いたものがそのまま届くタイプや、メッセージは印刷で、手書きのイラストや写真、自分で書いたサインなどをプラスできるタイプがあります。自分が書いたものを送る場合は、受付窓口まで持参して注文するか、FAXで送るか、画像ファイルにしてサイトでアップロードして注文します。メッセージが印刷の場合は、インターネットから所定の位置へ画像ファイルをアップロードするだけで、簡単に注文できます。流麗な文字を書ける人や絵心がある人にはお勧めしたい、とても喜ばれる贈り物です。
印刷とは違い、視覚から直接、入ってくる手書きの文字やイラストは、心にも直接、響いていくので、大きく心を動かします。美しい文字でなくても、丁寧に書いたことがわかる文字やイラストは、間違いなく喜ばれます。大切な言葉は下線を引いたり傍点を付けたり、大きな声で伝えたい言葉は大きく書いたり太字にしたり、メッセージに感情をプラスできるのが強みです。どんなプレゼントよりも手書きの文字が持つパワーは大きく、そして強く心に残ります。ひねったアイディアを思いつかなくても、ほかのどんな祝電よりもインパクトがあり、新郎新婦を驚かせることができます。一人で書いて送るのも良いですが、寄せ書きのように友達同士でメッセージを書き込んだり、子供と一緒にイラストを書いてみたりと、自分も楽しみながらお祝いを贈ることができるのです。
手書き電報の専用用紙いっぱいに好きなことを書けるので、様々なアイディアが無限に広がります。イラストが得意なら新郎新婦の似顔絵を描いたり、自分の似顔絵に吹き出しをつけて、喋っている風のメッセージも良いでしょう。ペンの太さを変えて文字を強調したり、装飾を描き入れたりと、思う通りに描くことができます。逆に、読める程度の大きさで、長い手紙を書いても良いでしょう。まずは同サイズの紙を用意して、練習をしてみてください。頭のなかでイメージしたものを実際に書くと、うまくいかない時もあります。練習をして納得ができたら、下書きをするか、専用用紙の裏に練習した紙を重ねて、なぞるように清書をすると失敗しないできれいに書くことができます。手書きのメリットを最大限に活用して、素敵なイラストや感動的なメッセージを送ってみてください。
自由度が高い手書き電報は、慣れていないと難しく感じるかもしれませんが、受け取る側はとても驚き、喜んでくれるはずです。上手に書く必要はなく、お祝いする気持ちが新郎新婦に伝われば良いので、肩の力を抜いて、思うままに描いてみましょう。メッセージを書いたあとに余白が気になったら、イラストなどで埋めていくと賑やかになります。絵を書くのが苦手なら、可愛いスタンプを押したり、星やハートなどの単純な図形をちりばめるのもお勧めです。