結婚式に出席できない時はプレゼントを考えがちですが、先方にお返しの心遣いをさせてしまい、かえって恐縮してしまうこともあります。電報でお祝いの気持ちを伝えれば、気軽に依頼できますし、先方の負担も軽減できます。ひと昔前は「電報では味気ない」というイメージでしたが、今は華やかな台紙やギフトつき商品の普及で、新郎新婦に喜ばれる贈り物になっています。当然ながら、気になるのは料金。昨今の人気商品やサービス内容とともに、相場価格を調べてみました。
電報を送るために支払う料金は、台紙、メッセージの文字数、送料の3つが内訳です。合計金額は数百円~3,000円くらいが多く、相場は2,000円~5,000円ほどです。台紙は、慶事全般に使用できる無料のものから、漆塗りのボックスに収められたものや西陣織があしらわれた数千円もするものまで、数多く取り揃えられています。メッセージの文字数は、大手では細かく金額が設定されており、文例をそのまま送るような祝電に向いています。最近ではメッセージの文字数で金額が変わらないサービスも増えているので、個性的なメッセージを送りたい人は、セット価格の設定がある会社を選ぶと良いでしょう。送料は数百円が一般的で、送料が含まれたセット価格を提示している会社もあります。早期の依頼で割引があったり、式の3時間前まで別料金で対応可している会社もあり、サービスの多様化が進んでいます。
最も安い電報の料金は330円ですが、これは無料台紙に「ひらがな25文字まで」なので、現実的ではありません。漢字混じりの定形メッセージでは440円が最も安い価格となり、金額が気になるけれどお祝いは送りたい人にお勧めです。様々なサービスや価格設定がありますが、最もコストがかかる部分は台紙です。文字数あたりの金額や送料を別に設定している会社は、ほぼ横並びの価格ですが、台紙のデザインやギフトの設定は多種多様で、無料から1万円を超えるものまで、数え切れないほどの種類があります。格安電報は、台紙が低価格でメッセージと送料を支払う低コストタイプか、台紙・メッセージ・送料が含まれているセット料金で簡単リーズナブルなタイプの2つに分かれるので、新郎新婦との関係を考えながら、用途に合ったタイプをチョイスすると良いでしょう。
電報の良さは、メッセージを送るだけでなく形が残ることです。多彩な台紙や趣向を凝らしたギフト付きで送れば、新郎新婦の喜びもひとしおです。特にバルーンやぬいぐるみ、生花やプリザーブドフラワー、フォトフレーム入りやカタログギフト付きなどの祝電は、受け取る側のイメージや好みに合わせてチョイスすれば、気が利いたプレゼントにもなります。バルーン・ぬいぐるみ・花はセット価格に含まれているものもあり、最も安いもので1280円~となっています。カタログギフト付きは7,000円前後から送ることができます。祝電の送り忘れや、急に送らなければならない時は、最短で式の3時間前までで、700円の別料金で受け付けてくれる会社もあります。当日配送は、届けられるエリアが限られているほか、バルーンや花などのギフト付きは送れないこともありますので、注意が必要です。
結婚式に送る電報は安さにこだわれば、かなり低価格から送ることができますし、リーズナブルな価格でも素敵な祝電を送ることができます。都市部なら当日依頼でも届けてもらえるので、気軽に考えられます。大切なのは送る側のお祝いをしたい気持ちと、受け取る側に喜んでもらえることなので、金額や利便性にこだわりすぎないほうが無難です。受け取る相手にとっては一世一代のハレの日なので、出席していなくても、その場を盛り上げるようなお祝いを送るのがベストでしょう。