結婚式の電報を一度でも送ったことがある方なら、新婦の姓を旧姓と新姓のどちらで出すべきなのか、迷った経験があるのではないでしょうか。
旧姓で出すのか、新姓で出すのか、電報を送る際の大事なマナーに当たるポイントです。相手に失礼のないように正しい宛名で送る方法を学びましょう。
また、送り主である自分が結婚などにより姓が変わったばかりの際にも、どちらの名前で送るかも重要なポイントです。
正しい宛名や送り主の名前、祝電として送るのに間に合うタイミングなどについても紹介していきましょう。
結婚をして、どちらかの姓が変わるのは当然のことです。新婦の姓が変わることが多いと思われますが、その際は旧姓と新姓のどちらの宛名で電報を送るのが正しいのでしょうか。
まず、結婚式の招待状の宛名や、当日の披露宴会場入り口にある看板の名前がどうなっているかを思い出してください。新郎新婦の両家の姓が書かれていると思います。
結婚式や披露宴という行事の主催者は、新郎新婦個人ではなく、ご両家ということになるのです。主催者である両家の姓に合わせて、新婦は旧姓の宛名で送ることが一般的です。
もし招待状が届いているのであれば、招待状の姓に合わせて電報を送ってください。ただし、既に新郎新婦が入籍を済ませている場合は、新姓の宛名で送っても問題ありません。
結婚ラッシュという言葉があるように、ある一定の年齢を過ぎると友人達が次々と結婚するというケースは珍しくありません。
披露宴などに参加できない理由として、妊娠中であったり出産を間近に控えていたり、ご主人の都合で遠方に転勤になったため、などという理由が女性の招待客に多く見られます。
欠席の電報を送る側が新婚であったり、姓が変わったばかりであるというケースは割と多いのです。その場合は送り主の名前にも注意が必要です。
新婚であれば姓が変わって当然なので、新姓で出すことに問題はないのですが、結婚式当日の新郎新婦はスケジュールがパンパンで、祝電の中身をじっくりと読む時間が取れない可能性もあります。
姓が変わったばかりであれば、新郎新婦が混乱しないように新姓の後にカッコ書きで旧姓を入れてあげると親切でしょう。
最近は式当日に間に合う即日配達の電報サービスもあるようですが、あまりにギリギリでは会場に届いても新郎新婦の目に触れない可能性もあります。
新郎新婦は結婚式当日、かなり早い時間から会場入りしており、ヘアメイクや写真撮影、親族同士の挨拶などで忙しく動き回らなければいけません。
その合間に会場の担当者が電報を見せて、披露宴中に読み上げるものをピックアップするのです。例え午後からの式であっても、午前中には電報がまとめられて新郎新婦へ渡されていることが一般的です。
そのことを踏まえると、余裕を持って前日中に届くのがベストですが、遅くとも当日の朝であれば目を通してもらえる可能性は高いでしょう。
ぎりぎりのタイムリミットとしては、式の一時間前までであれば受け付けている会場が多いようですが、披露宴で紹介されたり新郎新婦に事前に読んでもらえる可能性は低いということを念頭に置いておきましょう。
このように、細かいところまで気を配ると祝電には様々なマナーがあります。お祝いの気持ちを伝えるということが一番のメインではありますが、名前が間違っていたり、日時までに間に合わずに送ってしまっては、少なくとも新郎新婦をがっかりさせてしまうでしょう。
自分が受け取ったことを想定しながら、電報の文章やオプションのことばかりではなく、宛名や送り先、送り主の名前や配達の時間など、細かいところにも注意を払って送るようにしましょう。