様々な事情で結婚式を欠席するなら、電報でお詫びしつつ、お祝いする心を届けてはいかがでしょうか。プレゼントを送るのも良いですが、ハレの日を一緒にお祝いしているように、式の当日に祝電を送るほうが、より気持ちが伝わり喜ばれます。そうはいっても、お祝いの席で欠席を詫びるのはムードに水を差してしまいそうですし、重ねて失礼をしてしまっては大変です。そこで、欠席する時のマナーに沿ったスマートな電報の送り方を、例文も交えながらみていきましょう。
仕事やスケジュールの都合で、結婚式を欠席をしなければならない時があります。欠席を伝えて謝罪しても、やはり改めてお詫びとお祝いをしたいと考えるなら、電報を送ってみましょう。最近は当日発送などのサービスがありますが、1カ月前から依頼することができます。万が一ということもありますので、早めに依頼をするのがベストです。遅くとも、3日前までに手配を済ませましょう。急に欠席をしなければらない時は、まず電話で新郎新婦に連絡をして、その上で式が開始する1時間前までに電報が届くように手配してください。送付先は結婚式場ですが、司会がいないスタイルの式では、新居や実家などへ送ります。また、宛名には新郎新婦、二人の氏名を入れて、入籍が済んでいるカップルでも招待状に表記された旧姓で祝電を送るのがマナーです。入籍から時間が経っている場合は、入籍後の氏名でも構いません。
大切な点は、「欠席したことをお詫びする」「出席したかった気持ちを伝える」「祝福している気持ちを伝える」ということです。このポイントを抑えつつ文例などを参考にして、自分らしい言葉で表現しましょう。とても親しい関係なら口語調でも構いませんが、職場関係の列席者が多い式などは避けたほうが無難です。アットホームな式でも、最後は丁寧なお祝いの言葉で締めくくると、素敵なメッセージに仕上がります。お詫びも兼ねているので、特に「切れる・離れる・終わる(終える)・壊れる・断る」などの忌み言葉や、「ますます・たびたび・また・いろいろ・さらに」などの重ね言葉を入れないようにしてください。ご祝儀を渡すなら台紙だけのシンプルな祝電でも良いですし、ご祝儀やプレゼントを贈らないのならギフト付きの祝電で、祝福する気持ちを伝えても良いでしょう。
最初に「おめでとう」というお祝いを一言入れて、欠席をお詫びする一文を入れるのが一般的です。欠席理由には深く触れず、「本日は出席できず申し訳ありません」と丁寧に謝罪をするのがマナーですが、とても親しい関係やアットホームな式なら、「ごめんね」というくだけたお詫びでも良いでしょう。続けて出席したかった気持ちを表現する一文として、「素敵なウェディングドレス姿を見たかった」「二人の晴れやかな笑顔をその場で見たかった」などがお勧めですが、「私の十八番『However』で泣かせられず申し訳ない。つきましては結婚式ビデオ鑑賞会の折に熱唱いたします」など親しさがこもった笑えるメッセージも、笑いながらも泣けてしまう文章です。また、「次に会う時は素敵なパートナーを見つけるコツをご教授ください」など、結婚後も変わらぬ関係を表す内容も喜ばれます。
親しい友人でも、「結婚式にまつわるトラブルで仲違いした」という話をよく聞きます。どんな事情があれど、一緒に祝ってほしいというお願いを断ったことになるので、「親しき仲にも礼儀あり」の気持ちを忘れずに、失礼がないよう細心の注意を払ってください。職場関係者が多い盛大な結婚式なら丁寧な電報で、身内が多い小さな式なら親しみを込めた温かさを感じるメッセージなど、新郎新婦の人柄と場の雰囲気を意識したチョイスをしましょう。